マーターポートとは

マーターポートとはアメリカのシリコンバレーにある「Matterport社」が販売している3Dカメラと、クラウドサーバーがセットになったサービスです。現在では世界80ヵ国以上で採用され、様々なビジネスシーンで導入されるようになりました。

どのようなものか簡単に説明すると、スマホやパソコンから店内・物件・商業施設・ホテルなどの屋内をインターネット上で見学できるというもの。実際にその場所を歩き回っているような疑似体験が可能です。

撮影したデータはマーターポートクラウドからweb上に公開され、特別なデバイスも必要なくお持ちのスマホやパソコンからいつでもどこでも閲覧することが可能。グーグルが提供するストリートビューと似たサービスではありますが、こちらはパノラマ画像だけでなく様々な機能が付加されています。


撮影方法

撮影にはmatterportPRO2という空間をスキャンする特殊なカメラを使用します。上・真ん中・下それぞれに向いた6つのレンズと、赤外線を照射するレンズが付いており、撮影と同時にスキャンを行う仕組みとなっています。

360度のパノラマ撮影が行えるカメラは他メーカーでも販売されてますが、こちらのマーターポートPRO2は4Kの超高画質で撮影することから大変映りが良く、ほぼ現地と変わらないモデルを生成することができます。

カメラの裏面は電源ボタンとバッテリー残量を表示させるボタンの2つしか付いておらず、操作は基本的にスマホかipadにて行います。重量は3.4キロ、その重さの多くは内臓バッテリーによるものです。フル充電で最大8時間ほど撮影可能。

三脚に雲台とプレートを取り付けカメラと結合させます。撮影を開始するとこの結合部分が回転しながら撮影とスキャンを始めます。matterportPRO2は重心が真下というよりやや斜めにきています。さらに三脚上で回転しますから、水平に安定させるためには重量のある三脚を選ぶ必要があります。そのためカーボン製よりもアルミ製の方が向いており、耐荷重7キロほどの物が良いです。

1度のシャッターで360度全方向を撮るのではなく、回転しながら4回に分けて撮影することになります。そのため水平が取れてないと画像と画像の継ぎ目にズレが生じてしまい、綺麗なパノラマ画像が作れなくなってしまいますので注意が必要です。

ipadの撮影画面です。カメラ側の基本設定である絞り(F値)、シャッタースピード、ISO感度、ホワイトバランスはオートで設定するため、現場ではカメラマン側はシャッターを押すだけとなります。ただし不要な写り込みがあった場合に、後から補正・加工で取り除くことができないケースがほとんどですので注意が必要です。

青い点が撮影したポイントとなっており、1ポイントあたり20秒ほどかかります。確認作業を入れても慣れてくれば20坪の店舗だと所要時間1時間くらいです。撮影後はパソコンからさらにタグ付け、ラベル付けなどの編集を行います。


マーターポートの機能

①3Dウォークスルー

マーターポートにおいて基本的な機能の1つ。床には撮影ポイント毎の円が付いており、これをタップ(クリック)すると前に進むことができます。この機能により店内・室内を歩いているかのようなリアリティを体感することができます。

matterportPRO2で撮影したデータは超高画質なので、スマホでピンチアウト(拡大)するとその鮮明さが分かると思います。ストリートビューと似た動きなので新鮮さはないかも知れませんが、最も使用する機能になるかと思います。

②ドールハウスモード

撮影した空間全体を立体的に閲覧することができる機能。赤外線スキャンが立体画像を自動生成し、真下以外の全ての視点から確認いただけます。

③フロアプランモード

撮影した空間全体を真上(俯瞰)から閲覧できる機能。フロア毎に屋根が取り外されたように全体の間取りを確認することができます。2階建て以上の物件であっても階層毎にフロア全体を確認いただけます。

またラベルを貼り付けることができるので、店内案内に使用したり、家であれば「リビング18帖」というラベルを貼ればお客さんへ分かりやすく訴求することができます。

④マータータグ付け

3Dウォークスルー上に様々な情報を追加できる機能。画面に見える◎がマータータグと呼ばれるもので、そこに表示されているタグをクリックしたり、カーソルを合わせると編集画面で打ち込んだ補足情報が表示されます。◎マークは色変更ができるので、カテゴリー毎に分けたいときに便利です。

追加できる情報は文字だけでなく画像・PDF・動画、また外部リンクも追加可能。例えばバーチャルモデルルームで特に見て欲しいポイントを訴求したり、例えば陳列した商品にリンクを付けてECサイトと連動したり、バーチャル博物館で展示品の詳細情報を記載したりと、様々なシーンで活用できる機能です。

⑤メジャーメンツ

撮影したデータから距離や大きさを測ることができる機能。日本語で「測定」という意味があり、実際の距離とほぼ誤差なく測ることができます。主な使用例としては、屋内のインテリア(家具)や電化製品の配置の参考にしたり、建築現場で図面の確認であったり、活用は限定的になりますが便利な機能です。


活用事例

HPへ掲載

自社ホームページに掲載すれば訪問したユーザーが閲覧することができます。一般的な使い方はこちらになります。

情報の共有

納品したURLにアクセスすればいつでも閲覧することができるので、全社員と意思疎通ができたり、的確な指示を出すことも可能です。

施工事例

自社が建築・施工した物件を3Dで撮影しておけば、過去の事例であったり、現在販売中の物件として伝えることができます。特に工務店や住宅メーカーにおすすめ。

高精度の測定

測定モードを使用すれば窓枠の長さ、廊下の幅、天井までの高さなどあらゆる距離を正確に測ることができます。

販路拡大

外部サイトへ誘導ができることから、アパレルや雑貨店、その他ネットショッピングとの相性も良いです。

記録用

自社が過去に建てた物件を記録として残しておくことができます。


こんな業種に

飲食店・美容院

3Dで店内の雰囲気・席数・広さを伝えることでお客様へ安心感を与えることができます。

工務店・住宅メーカー

内観のビジュアル・広さ、そして空間の長さの計測から家具の配置検討へ。また記録用としても活用できます。

高校・大学・専門学校

インターネット上でバーチャルオープンキャンパスが可能となり、来校できなかった生徒や保護者の方も校内を見て回ることができます。

クリニック・介護施設

施設内の機能面や内装、そして広さをしっかり確認いただいた上で来訪いただくことができます。

スポーツジム

ジム内の器具・機材の数や種類、また広さと配置まで確認いただくことができます。

ホテル・旅館

館内の造りや広さをフロア毎に見ていただけます。


導入の流れ

  1. お問い合わせ

    メールフォームよりご連絡ください。その際に撮影場所(店舗名・社名)、オプションの有無、ご予算もあればお知らせいただけるとスムーズにやりとりができると思います。

  2. 日程調整

    具体的な撮影日時を提示させていただきます。撮影時間は広さによって異なりますが、1物件につき2時間前後を予定することが多いです。

  3. 撮影

    現地にてカメラマンが撮影を行います。撮影前は屋内の簡単な清掃とお片付けをお願いしております。またクライアント立会いのもとでの撮影が好ましいですが、難しい場合は事前の注意(映ってほしくない箇所など)をお知らせください。

  4. 編集

    余分な撮影ポイント削除、テキスト・画像・リンクの埋め込み、ハイライトリール(サムネ)設定、会社・店舗情報の記載など。

  5. 納品

    編集完了後に3Dデータを表示させるURLを発行いたします。URLは貴社ホームページに自由に組み込むことができます。(納品は編集のやりとりが長引かなければ撮影後5営業日以内)


撮影費用

80m2まで(約24坪)
飲食店・美容院・クリニックなど

40,000円〜
(税別)
80m2以降
2階建物件、病院、ホテルなど

60,000円〜
(税別)
サーバー利用料
撮影1件毎にかかる費用です。

1,000円/月
(税別)
各種埋め込み
テキスト・画像・リンクなど

1,000円/件
(税別)

マーターポートは撮影とクラウドサーバーがセットになったサービスですので、月額のサーバー契約が必須となります。契約期間は3・6・12ヶ月と柔軟に対応いたします。あくまで1件毎に費用がかかります(自社物件を5件撮影しますと、1,000円/5件で月額の利用料は5,000円となります。)

お見積もりに関してざっくりと申しますと、1階建のクリニックを例に(撮影費40,000円+12ヶ月契約12000円+タグ付け6カ所6,000円+交通費2000円+税=66000円)。2階建てのモデルハウスを例に(撮影費60,000円+12ヶ月契約12000円+タグ付け10カ所10,000円+交通費2000円+税=92,400円円)。あくまで見積もり例ですが参考になさってください。


よくある質問

画像を明るくできますか?

マーターポートで撮影した3Dデータは自動生成のため、露出もアプリが自動で決めてしまいます。なので明るくしたり暗くしたり好みに合わせることが現時点では不可となります。

屋外での撮影は可能ですか?

マーターポートは赤外線の跳ね返りをスキャンするため、基本的には室内撮影のサービスとなります。ただしスキャンを行わない360度パノラマ撮影であれば可能となります。どのような形になるかはサンプルをご覧いただければと思います。

不要なものにモザイクはかけれますか?

人物の顔はデータをアップロードする際にボカす機能が付いてますが、車のナンバーや表札・看板などは修正不可となりますので注意が必要です。ただ今後のアップデートでボカす機能が実装される可能性はあります。

撮影前の準備は必要ですか?

前述しました通り、マーターポートは360度の撮影かつ高画質のため細かい物まで鮮明に写ります。また画像を繋げて処理していくという特性上、後から物を移動するとアプリ内でエラーが起こります。したがって撮影前は室内のレイアウトを決めておき、映って欲しくない大切な資料や、不要なポスターを剥がしておくなどのお片付けをお願いしております。

グーグルストリートビューとの違いは?

どちらも画面を歩くことができるウォークスルー機能が付いており似たサービスではあります。しかしマーターポートは3Dスキャンを行うため立体視が可能となり、真上や真横など様々な視点から閲覧することができます。さらに誤差1%以下の測定、リンクの設置とストリートビューにはない機能が備わっています。

マーターポートのデメリットは?

大きなデメリットはやはりホームページの維持費と同様に固定費がかかるといった部分です。弊社では月1000円と国内でも最安値かそれに近い金額に設定しておりますが、中には抵抗のあるクライアント様もいらっしゃいます。その金額に投資する価値があるか、そこを納得していただいた上で契約いただいております。

撮影後のメンテナンスは?

特にメンテナンスは不要となりますが、撮影後に変更・追加できる箇所はタグ付けであったり、ラベル貼りなどの作業となります。リアルタイムの画像・映像ではありませんので、例えば店内・屋内をリニューアルした場合は再撮影が必要となります。その際の撮影費はご相談いただいております。


サンプル

実際にマーターポートで撮影したデータです。お持ちのスマホやパソコンから手軽にアクセスすることができます。まずは画面をタップしていただき、指でぐるぐると操作してみてください。左下にモードの切り替えボタンがありますので、そちらも併せて確認いただければと思います。