キーワード検索の始まり

インスタグラムでキーワード検索が導入されると言われています。
今までは「#山口グルメ」「#山口観光」など単一ワード限定のハッシュタグと呼ばれる検索機能のみでした。
しかしグーグルと同じように「山口県 観光 おすすめ」や「下関市 腰痛」など二語や三語のフリーワードでの検索が可能になります。
インスタグラムのSEOというとハッシュタグで人気投稿に載ることでしたけど、キーワード検索になると、別の要素も絡んでくる可能性は大いにあります。
私は元アフィリエイターで、一応7桁稼ぐこともありましたので、SEOに関してはぼちぼち学んでいました。私見にはなりますがインスタSEOのロジックというか予想をまとめてみようかと。
グーグルの検索アルゴリズム
検索されたキーワードに対してグーグルが順位を決めるのですが、そのシグナルは200ほどあると言われています。
中でも最も重要な項目は「被リンクの数と質」です。
しかしグーグルとインスタではユーザーが求めている情報が異なりますので、Yahooのようにインスタがグーグルの検索エンジンを採用することはないと考えています。
Google ⇒ 公式情報など
Instagram ⇒ユーザーの口コミなど
ユーザーにとって有益なサイトやページを上位に表示させたいのはどちらも同じです。
ただインスタグラムは商品レビューだったり、飲食店の口コミだったり、エステの体験談だったり、これらの生の声が聞けることが強みであり魅力ですから、グーグルのように公式ページを上位に持ってくるのかは疑問ではあります。
インスタ版のSEO対策

①無意識に綺麗な写真を撮る
インスタグラムは画像投稿がメインとなるSNSですから、インスタ自体の画像認識能力はかなり高いです。
例えば猫の写真に「#犬」と付けて投稿したとして、#犬で検索しても猫の写真は表示されません。
ラーメンとうどんの微妙な違いを認識しているかは不明ですが、そのうち理解するようになるでしょう。
さらに私はカメラマンでもあるので構図についてある程度の知識はあります。
例えば三分割法や対角線構図など、無意識に美しいと思えるような色や配置などですね。
インスタは膨大な画像データの情報から、それら良いとされる写真の構図や色使いなどを認識し、それも上位表示するシグナルの1つとして取り入れるかも知れません。
②テキストを充実させる
インスタの画像認識能力が高いのは分かりました。
それを前提とすると画像とテキストを一致させる必要があるのかなと考えられます。
- ラーメンの写真を投稿
ラーメンの味や自身が感じた体験を記載。
- ラーメンの写真を投稿
ラーメンとは関係ないテキストの記載。
同じ写真の投稿でも前者の方がインスタの評価は高いのではと考えられます。
またグーグルと同様に不自然にキーワードを詰め込んだり、すごい短文だと低品質コンテンツとみなされ良い評価が得られないかも知れません(最悪スパム判定)。
単純に文字数では測れない部分ですが、なんとなく100〜200文字くらいは入れた方が良いのかなと思っています。
話は逸れますが、食べログに口コミ投稿するときは文字制限というものがあり、以前は200文字未満でしたが、現在は100文字未満の投稿は店舗の口コミページに反映されない仕組みとなっています。
文字数はただのイタズラ防止とは別に、何か根拠がある数字なのかも知れません。
③エンゲージメントを上げる
エンゲージメントとは簡単に説明すると「あなたの投稿を見た人の満足度」です。
具体的には「いいね数」「コメント数」「保存数」「滞在時間の長さ」といったフォロワーの反応のこと。
もちろんいいね数や保存数が多いということは、エンゲージメントが高いと言えます。
エンゲージメントが高くなるとインスタにとって品質が良い投稿と判断されるでしょうから、検索した時に上位に表示されやすくなるはず。
おそらく人気投稿に掲載されるアルゴリズムには入っているでしょうし、インスタ内のSEOにも効果があると思っています。
中でも私は「保存数」が重要になるのではと考えています。
例えば私は山口県に住んでいるので、どこかのユーザーが「山口県のレトロな喫茶店5選」みたいな投稿で、それぞれ撮影した写真を5枚投稿していると、今度行ってみようかとメモ代わりに保存すると思います。
保存したくなる投稿は間違いなく品質が高いので、SEOで上位にくる可能性が高まると考えています。
④継続的な投稿
例えばGoogleで「山口県 おすすめ カフェ」で検索すると既に古い情報であろう数年前の記事が出てくることもあります。
しかしインスタラムで「#猫」と検索してみてください。
そして最新投稿だけでなくトップ投稿を見てみても、最近撮られた写真ばかりが並ぶと思います。
つまりインスタグラムは新しいものが優先されて上位に来るということ(現時点のハッシュタグ検索においては)。
ストック型のグーグルとフロー型のインスタはここが異なります。
私はインスタもやって、ブログも書いておりますが、ブログで過去記事を見られることは多くても、インスタで過去写真を見られることはほぼありません(検索にヒットしたわけではないので当たり前ですが)。
キーワード検索が導入されて「新鮮さ」がどれほど影響するのか分かりませんが、少なくとも1ヶ月前の投稿よりも今日の投稿の方が評価される可能性は高いです。
なのでインスタSEOを考えるには継続的かつ新鮮な情報を発信していくことが前提となりそうです。
⑤アカウント全体の最適化
プロフィール欄に書いている文字、アカウント名、そして投稿している内容、それらが一致していること。それも評価の1つになるのではと考えています。
例えばこんなアカウント
@yamaguchi_cafe
休日は山口県のカフェ巡りをしています!
純喫茶や古民家カフェが好きです!
こんなアカウントがあったとして、投稿は自身が訪れたカフェの写真とテキストばかり。これはアカウントと投稿に一貫性がありますよね。
私としてはインスタの評価はやや高くなるのでは?と考えています。
つまり「雑記」「なんでも」よりも「ニッチ化」「専門家」「特化型」の方がSEO的には優れていると思っています。
私のインスタアカウントは山口県内で撮った風景や人物のみで統一してますから、これもある意味で一貫性はあるのかなと感じています。
まとめ
あくまで予想の範疇ですが、インスタがこんな項目を重視するのではと考えて書いてみました。
ユーザーにとって良い写真を撮り投稿する今まで通りの考えは変わりませんが、私としてはキーワード検索が始まれば、インスタ版SEO対策でフォロワーや売上を伸ばすチャンスかなと感じています。
・プロフィールとユーザー名の最適化
・継続的な投稿(できれば毎日)
・テキストの最適化(キャプション)
・投稿写真のクオリティ
・ハッシュタグの最適化
・投稿位置情報の最適化
・アカウント全体の統一性
・専門家か特化型
これらのポイントを最適化かつ継続的な投稿を続けると、それなりに結果は出てくるんじゃないかなと思っています。
ただあまりにもニッチなジャンルを攻めるとそもそも市場の規模が小さすぎて、これも失敗に終わる可能性があります。ある程度の見込み客がいることを分かった上で最適化して下さい。
インスタは一部のインフルエンサーしか目立たない印象がありましたが、いいね数やフォロワー数が少なくても専門特化したアカウントであれば検索に引っかかってくるだろうと考えています。
今までのインスタ運営方針を変えたり、新しくアカウントを作ったり、過去の投稿テキストをテコ入れしたり、色んな対策ができると思います。
おそらく2021年はインスタ専門のSEO会社も沢山出てくると予想されます。ぶっちゃけSEOはアルゴリズムなので攻略法というものも存在すると思うんですよ。
ただ自分で何も学ばないと怪しい営業の甘い言葉に騙される可能性もあるので注意してください。基本的にユーザーへ有益な投稿を続けるということは変わりませんので。